ブルーベリーは、近年人気が高まっている果樹です。その味や栄養価の高さから、生食だけでなく、加工品としても広く親しまれています。
ブルーベリーの栽培は比較的容易で、初心者でも始めやすいと言われています。しかし、実際に栽培を始める際には、収穫量がどれくらいになるのか気になるところです。
そこで、本記事ではブルーベリーの平均的な単収について解説します。
ブルーベリーの単収とは
単収とは、1ヘクタール(10,000平方メートル)当たりの収穫量のことです。ブルーベリーの場合、10a(1,000平方メートル)当たりの収穫量を単位として表すことが多いです。
ブルーベリーの単収の推移
ブルーベリーの栽培面積は、近年、急速に拡大しています。それに伴い、単収も向上してきています。
農林水産省の統計によると、2022年の全国のブルーベリー栽培面積は6,100haに達しました。これは、2012年の3,000haから約2倍に増加したことになります。
単収も、2012年の10a当たり500kgから、2022年には700kgにまで増加しています。
ブルーベリーの単収に影響する要因
ブルーベリーの単収には、以下の要因が影響します。
品種
ブルーベリーは、大きく分けてノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系の3つの系統に分類されます。それぞれの系統には、特徴的な生育特性や果実の大きさ、味などがあり、単収も異なります。
ノーザンハイブッシュ系
冷涼な気候を好み、果実が大きく、甘味が強い品種が多いです。
サザンハイブッシュ系
暖かい気候を好み、果実がやや小さめで、酸味が強い品種が多いです。
代表的な品種:ラビタン、シャープブルー、サンシャインブルー
ラビットアイ系
耐暑性、耐湿性に優れ、高温多湿な地域でも栽培できます。果実は中粒で、酸味が強い品種が多いです。
代表的な品種:ティフブルー、クライマックス、チャンドラー
栽培地域
ブルーベリーは、寒冷地から温暖地まで幅広い地域で栽培することができます。しかし、寒冷地では冬季の寒害に注意が必要です。また、温暖地では夏季の暑さによる生育不良に注意が必要です。
栽培環境
ブルーベリーは酸性土壌を好みます。土壌pHが6.0以上になると、生育が悪くなります。また、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。
栽培管理
ブルーベリーは、適切な栽培管理をすることで、収量を向上させることができます。具体的には、以下の点に注意が必要です。
- 適切な施肥
- 適切な剪定
- 適切な病害虫防除
ブルーベリーの単収を向上させる方法
ブルーベリーの単収を向上させるためには、以下の方法が有効です。
- 適切な品種を選ぶ
- 適切な地域で栽培する
- 適切な栽培環境を整える
- 適切な栽培管理を行う
特に、品種選びと栽培環境の整備は重要です。適切な品種を選ぶことで、収穫量を大きく向上させることができます。また、酸性土壌を好むブルーベリーにとって、土壌pHの調整は欠かせません。
まとめ
ブルーベリーの平均的な単収は、10a当たり700kg程度です。しかし、品種や栽培地域、栽培環境、栽培管理などによって大きく変動します。
ブルーベリー栽培を検討している場合は、事前にこれらの要因を十分に検討し、適切な栽培方法を検討するようにしましょう。
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