ブルーベリーは、非常に痛みやすい果物です。そこで、ダイソーの鮮度保持袋という商品が、ブルーベリーの保存に効果があるのではと考えました。
今回は、生のブルーベリーをダイソーの鮮度保持袋に入れてみて、鮮度が保てるのか検証してみました。
ダイソーの人気商品「鮮度保持袋」
鮮度保持袋とは、青果物の追熟を遅らせることで、新鮮な状態を長く保つことのできる商品です。
その仕組みは、袋に配合された成分が、青果の品質低下の原因となるエチレンガスを吸収してくれます。また、袋の中の湿度を最適な状態にすることで、新鮮な状態をできるだけ長くキープしてくれます。
下の画像はダイソーで販売されている鮮度保持袋ですが、Sサイズ(縦横30cm×20cm)80枚入り、Mサイズ(35cm×25cm)60枚入り、Lサイズ(38cm×25cm×7cm)40枚入りはどれも100円(税別)で、とにかくコスパが良くて大人気の商品です。
鮮度保持袋の効果を検証してみた
ブルーベリーを、普通のビニール袋とダイソーの鮮度保持袋に入れて、経過観察を行いました。
普通のビニール袋 1日目
鮮度保持袋 1日目
1日目は、どちらの袋も変化ありませんでした。
普通のビニール袋 2日目
鮮度保持袋 2日目
2日目も、どちらも変化はないようです。
普通のビニール袋 3日目
鮮度保持袋 3日目
3日目も、大きな変化は見られません。
普通のビニール袋 4日目
鮮度保持袋 4日目
4日目になると、大きな変化がでてきました。
なんと予想に反して、鮮度保持袋に入れたブルーベリーにつぶれが目立ち始めました。
普通のビニール袋も劣化はあるものの、鮮度保持袋のような大きなつぶれはありません。
普通のビニール袋 5日目
鮮度保持袋 5日目
普通のビニール袋 5日目
鮮度保持袋 5日目
5日目になると、鮮度保持袋のブルーベリーは多くがつぶれており、下に入れていたブルーベリーはつぶれているのがはっきりと確認できます。
普通のビニール袋のブルーベリーもつぶれはあるものの、鮮度保持袋よりは明らかに劣化は少ないです。
この結果をどう考えれば良いか?
鮮度保持袋は、追熟を遅らせることによって、鮮度を保つ効果を持っています。
実は、果物の中には、追熟するものと追熟しないものがあるのです。
追熟する果物
キウイフルーツ、ラ・フランス(西洋ナシ)、メロン、バナナ、すもも、マンゴー、パパイヤ、チェリモヤ、ドリアン、パッションフルーツ、桃、柿、ヤマモモ、グレープフルーツ、スターフルーツ、あんず、温州みかん、なつみかん、はっさく、いよかん、ぽんかん、梅、プルーン、マンゴスチン
追熟しない果物
パイナップル、りんご、イチゴ、ぶどう、スイカ、和梨、ビワ、イチジク、ブルーベリー、サクランボ、ライチ、ドラゴンフルーツ
上記の表の通り、ブルーベリーは追熟しない果物だったのです。
鮮度保持袋は追熟しないようにする効果があるのですが、ブルーベリーはもともと追熟しないので意味がなかったのです。
また、ブルーベリーは湿度の高い状況では痛みやすくなります。鮮度保持袋は湿度を保つ作用があるので、ブルーベリーには逆効果であったと思われます。
【結論】ブルーベリーの保存の最適解は?
鮮度保持袋がブルーベリーに逆効果であった結果を受けて、ブルーベリーの保存の最適解を考えた結果が以下のようになります。
冷蔵・冷凍保存する
結局は、冷蔵・冷凍保存するのがブルーベリーには最適です。
多少やわらかくなった後でも、冷やせば張りが戻ります。
湿度を低く保つ
冷蔵・冷凍保存するのが一番なのですが、どうしても常温で保存しなければならない場合は、できるだけ湿度を低く保つのが良いでしょう。
ただし、湿度が低いと、瑞々しさが失われる可能性があることは理解しておきましょう。湿度を低く保つのは、あくまでも潰れ防止であるということです。
まとめ
今回、検証した結果は当初の予想とは異なり、鮮度保持袋はブルーベリーの鮮度保持に逆効果という結果となりました。
この結果は他の作物にも応用できるので、鮮度保持袋が必ずしも有効ではないということを理解しておきましょう。
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