ブルーベリーを無農薬で育てたいと思っている人は多いと思いますが、無農薬でも育てられるのでしょうか?
筆者が経営している「まるはたファーム」での農薬の使用状況や、ブルーベリーが病気になってしまった場合の対処方法等をご紹介します。
ブルーベリーに農薬は必要なのか?
結論から言うと、ブルーベリーには必ずしも農薬は必要ではありません。
実際、筆者が経営している「まるはたファーム」ではブルーベリーに農薬を使用しておりませんが、ブルーベリーの生育に特に支障はありません。
「まるはたファーム」では生ブルーベリーも販売しているので、できる限り農薬は使わないようにしているのです。
ブルーベリーは病気になるのか?
ブルーベリーは比較的病気になりにくいと言われていますが、それでも病気になる可能性はあるので、その場合は農薬が必要になるでしょう。
病気になると、他のブルーベリーにも感染してしまうので、大規模なブルーベリー農園ほど被害は大きくなってしまいます。
ブルーベリーの病気の予防策
ブルーベリーに農薬を使いたくないのであれば、病気の予防をする必要があります。
ブルーベリーの病気予防には、次のようなものがあります。
【ブルーベリーの病気の予防策】
・草刈をこまめに行う
・ブルーベリーの内側の剪定を多めにする
・苗木同士の間隔を空ける
草刈をこまめに行う
ブルーベリーは、湿度が高いと病気が発生しやすくなります。
草刈をこまめにすることで、風通しを良くすることが大切です。
ブルーベリーの内側の剪定を多めにする
ブルーベリーの内側に密集した枝を剪定することで風通しが良くなり、湿度も下がるので病気の予防になります。
苗木同士の間隔を空ける
苗木同士の間隔を空けることでも、風通しを良くすることができます。
最低でも、列間2m×樹間1.5m程度は空けたいところです。
ブルーベリーに病気が発生した場合の対象薬剤
ブルーベリーが病気に感染してしまい、被害が深刻であれば農薬が必要になります。
ここでは、ブルーベリーの主な病気と対象薬剤をご紹介します。
うどんこ病
葉の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが生えます。
農薬を使用する場合は、GFモストップジンRスプレー等が効果的です。
黒星病
葉に黒い円形の斑紋が現れます。
農薬を使用する場合は、GFモストップジンRスプレー等が効果的です。
灰色かび病
葉や茎等にカビが生え、繁殖力が強く腐敗していきます。
果実に感染すると皺が寄ってしまって、商品価値がなくなります。
農薬を使う場合は、カリグリーン等を7~10日おきに定期的に散布して予防します。
斑点病
葉に褐色の小さな斑点が現れ、徐々に拡大していきます。
農薬を使用する場合は、STダコニール1000等が効果的です。
すす点病
引用:病害虫・雑草の情報基地より
ブルーベリーの枝に、0.1~0.5mmの針頭大の黒色菌糸組織が多数発生します。
果実に直接的な被害は出ないのですが、長期的には生育にダメージを与えます。
農薬を使用する場合は、オーソサイド水和剤80等が効果的です。
まとめ
筆者が経営している「まるはたファーム」では、ブルーベリーに農薬は使用しておりません。
ブルーベリーは病気になりにくい作物ですが、病気になる可能性はあります。
農薬を使いたくないのであれば、病気の予防が重要なのです。
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