ブルーベリーの品種は、大きく分けて
ハイブッシュ系とラビットアイ系の2つに分類されます。
それぞれ原産地や歴史、栽培に適した気候が異なり、育て方にも違いがあります。
この記事では、最新の知見に基づいてそれぞれの違いや歴史、育て方のポイントを解説します。
ハイブッシュ系とラビットアイ系とは
ハイブッシュ系(Highbush blueberry)
ハイブッシュ系は、北アメリカ原産の野生ブルーベリーをもとに改良された系統で、
現在もっとも商業栽培されているブルーベリーです。
日本では
北海道・東北・関東・中部地方を中心に栽培されています。
- 樹高:1.5〜2.5m前後
- 果実:大粒で甘みと酸味のバランスが良い
- 生食向き・高級果実として人気
代表品種
- チャンドラー
- デューク
- ブルークロップ
- エリオット


ラビットアイ系(Rabbiteye blueberry)
ラビットアイ系は、アメリカ南東部原産の野生種を改良した系統です。
日本では
近畿・中国・四国・九州など、比較的温暖な地域で多く栽培されています。
- 樹高:2〜3m以上と大きくなりやすい
- 果実:やや小〜中粒、完熟すると甘い
- 丈夫で育てやすく家庭菜園向き
代表品種
- パウダーブルー
- ブライトウェル
- ティフブルー


ハイブッシュ系の歴史【最新版】
起源と品種改良の始まり
ハイブッシュブルーベリーの本格的な栽培化は20世紀初頭です。
- 1900年代初頭
アメリカ農務省(USDA)のフレデリック・コビル博士が、
野生のハイブッシュブルーベリーを体系的に研究・品種改良。
👉 それ以前(17〜18世紀)は
「採集」されていただけで、栽培作物ではありません。
商業栽培の拡大
- 1920年代
商業栽培が本格化 - 第二次世界大戦後
大粒・高品質品種が増え、世界的に普及
日本への導入
- 1920〜30年代に試験導入
- 本格普及は1970年代以降
現在では
生食用ブルーベリー=ハイブッシュ
というイメージが定着しています。
ラビットアイ系の歴史【最新版】
原産と特徴
ラビットアイ系は、アメリカ南東部に自生していた野生種が起源です。
名前の由来は
👉 未熟果がウサギの目のように赤いことから。
品種改良と普及
- 19世紀後半〜20世紀初頭
耐暑性・多収性に注目され改良開始 - 20世紀中盤
アメリカ南部で急速に普及
日本での栽培
- 1960年代以降に本格導入
- 暑さに強く、初心者でも育てやすいため
家庭菜園で人気


ハイブッシュ系とラビットアイ系|育て方の違い
ハイブッシュ系の育て方ポイント
✔ 寒さに強いが暑さはやや苦手
- 冷涼な地域向き
- 暑い地域では半日陰が理想
✔ 強い酸性土壌が必須
- 適正pH:4.5〜5.5
- ピートモス・鹿沼土の使用がおすすめ
✔ 剪定はやや強めに
- 古枝を更新し、樹勢を保つ
- 実の大きさと品質向上につながる
ラビットアイ系の育て方ポイント
✔ 暑さ・乾燥に強い
- 西日本・暖地向き
- 夏の管理が楽
✔ 土壌適応力が高い
- 適正pH:5.5〜6.5
- ハイブッシュほど神経質にならなくてOK
✔ 剪定は控えめ
- 自然樹形を活かす
- 切りすぎると収量が落ちやすい
まとめ
ハイブッシュ系とラビットアイ系は、
どちらが優れているかではなく「向いている環境」が違う品種です。
- ✔ 果実の大きさ・味重視 → ハイブッシュ系
- ✔ 育てやすさ・丈夫さ重視 → ラビットアイ系
地域の気候や栽培目的に合わせて選ぶことで、
ブルーベリー栽培はぐっと成功しやすくなります。
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