夏本番を迎え、日差しが強くなるこの時期は、ブルーベリー栽培にとって厳しい季節となります。強い日差しによる葉焼けは、果実の品質低下や生育不良の原因となるだけでなく、最悪の場合には枯死に至ることもあります。
そこで今回は、ブルーベリーの暑さ対策として、葉焼けを防ぎ、豊作を叶えるための7つのポイントをご紹介します。
日陰を作る
ブルーベリーはある程度の日当たりは必要ですが、強い直射日光は高温による葉焼けの原因となります。適度な日陰を作る対策により、ブルーベリーの温度を下げてやる工夫が必要になります。
- 遮光ネットを設置する:最も効果的な方法は、遮光ネットを設置することです。30%~50%程度の遮光率のものがおすすめです。
- 周囲に木を植える:落葉樹であれば、夏は日陰を作り、冬は日光を遮らずに済みます。
- 高い建物や塀の影を利用する:設置場所によっては、建物や塀の影を利用して日陰を作ることができます。
水やりを適切に行う
水やりの頻度
土が乾燥しすぎると、植物は水分が不足し、葉焼けが起こりやすくなります。土の表面が乾いたら、しっかりと水を与えるようにしましょう。ただし、水やりが過剰になると根腐れの原因にもなるので、土の状態をよく見て調整することが大切です。
水やりのタイミング
朝早い時間帯に、水やりをするのが理想です。暑い時間帯に水を与えると、蒸発が早く、根が必要な水分を吸収する前に乾いてしまうことがあります。また、水やりを遅い時間に行うと、夜間に土が湿って根が呼吸できなくなる可能性もあります。
葉水を行う
葉水は、葉の表面を冷却し、葉焼けを防ぐ効果があります。朝晩の涼しい時間帯に、葉全体にまんべんなく水をかけましょう。
- 葉の裏側にも水をかけると、病害虫予防にもなります。
- 寒い季節の葉水は控えましょう。
- 工業用水等、極端に質の低い水は与えないようにしましょう。
葉焼けした葉を取り除く
葉焼けした葉は、光合成の機能が低下し、病害虫の発生源となる可能性があります。早めに取り除いて、樹勢の回復を促しましょう。
- 手でちぎって取り除くことができます。
- 剪定ばさみを使用する場合は、消毒してから使用してください。
肥料を控えめに与える
高温期は、ブルーベリーの成長が鈍化するため、肥料を控えめに与えます。
- 追肥は、涼しくなった秋以降に行うのがおすすめです。
- 与えすぎると、根傷みなどの原因となるので注意が必要です。
病害虫対策を徹底する
高温多湿になると、病害虫が発生しやすくなります。定期的に園内を巡視し、病害虫の発生状況を確認しましょう。
- 病害虫を発見したら、早めに対処することが重要です。
- 薬剤を使用する場合は、ラベルをよく読んで、用法・用量を守ってください。
品種選び
暑さに強いブルーベリーとして、一般的にラビットアイ系が挙げられます。ラビットアイ系は、南部の高温多湿な地域に自生していた品種を改良したものなので、暑さや病気に強く、栽培が比較的容易です。
まとめ
ブルーベリーの暑さ対策は、葉焼けを防ぎ、豊作を叶えるために重要です。今回ご紹介したポイントを参考に、適切な対策を講じて、ブルーベリー栽培を楽しんでください。
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