ブルーベリーの敵!コガネムシの生態と徹底対策

害虫

ブルーベリーは、家庭菜園でも比較的簡単に育てられる人気のある果樹です。しかし、美しい葉や実を食害してしまうコガネムシは、ブルーベリー栽培にとって大きな悩みとなります。

今回は、コガネムシの生態と、対策等をご紹介します。

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種類と発生時期

コガネムシは成虫と幼虫に分けられ、共にブルーベリーに被害をもたらします。

  • コガネムシの成虫:成虫は5~7月頃に発生し、葉や蕾、花を食害します。
  • コガネムシの幼虫:成虫が土中に産卵し、孵化した幼虫が根を食害します。幼虫は白いイモ虫のような形状で、地中に潜んでいます。

被害の症例

コガネムシによる被害には、次のような症例があります。

  • 葉 : 葉が白く変色したり、穴が開いたりします。ひどい場合は葉全体が枯れてしまいます。
  • 蕾・花 : 蕾や花が食害されると、結実しません。
  • 根 : 幼虫が根を食害すると、樹勢が弱くなり、枯れる可能性もあります。

コガネムシの成虫は葉や花を食害しますが、被害はそれほど大きくはなりません。

本当に怖いのは、コガネムシの幼虫の方です。コガネムシの幼虫は、ブルーベリーの根を食い荒らすので、ブルーベリーの木に壊滅的なダメージを与えてしまうのです。

一番怖いのは、コガネムシの幼虫に根を食い荒らされてしまうことです。根を食い荒らされると、ブルーベリーは十分な水分や栄養を吸い上げることができなくなるので、徐々に弱っていくことになります。

木を揺さぶってみて、グラグラしているようならコガネムシの幼虫に根を食い荒らされている可能性が高いでしょう。その場合は、同じ場所で栽培を続けるのは難しいので、鉢植えに移すか別の場所に植え替えする必要があります。その際に、根を2cmくらい切り落とすことによって、元気な根が出やすくなります。

また、コガネムシに食い荒らされたブルーベリーについては、通常よりも深植えにして、ピートモス等を被せてやると良いです。そうすることで、上根が出やすくなり、強い木に育っていくのです。

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土壌管理

コガネムシは、ピートモスを好んで卵を植え付けるようです。その為、ピートモスの上に鹿沼土等を敷き、2層構造にすることで卵を植え付けにくくする効果があります。

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マルチング

ブルーベリーの株の周りに有機質のマルチを敷くことで、土壌に蓋をする形にします。こうすることで、物理的に卵を植え付けれない状況を作ります。

ネット

根元にネット等を被せることで、コガネムシが土に卵を植え付けれない状況を作ります。この時、目の細かいネットを使い、土にぴたりとくっつけるのではなく、ふわりと被せてやるのがポイントです。

また、マルチングした上に更にネットを被せれば、コガネムシ対策としては万全と言えるでしょう。

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天敵の利用

コガネムシの天敵となる生物を利用することもあります。例えば、ツチバチ科の昆虫がコガネムシの幼虫を捕食することが知られています。

農薬

重度の被害が予想される場合、農薬を使用することも考えられます。ただし、環境への影響やブルーベリー自体への影響を考慮する必要があります。

コガネムシはブルーベリーにとって深刻な被害をもたらす害虫ですが、今回ご紹介した対策をすることで被害を少なくすることが可能です。

特にマルチングは、コガネムシ対策だけでなく、土の乾燥を防ぎ、雑草が生えにくくなる等の効果もあるのでおすすめです。

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