ブルーベリーにはたくさんの品種がありますが、ブルーベリー栽培で収入を得ようとするなら一種類だけではなく、何種類かに分けて栽培するのが良いでしょう。
今回は、ブルーベリーの栽培で収入を得ようとする場合に、品種を分けた方がいい理由についてご紹介します。
ブルーベリーの品種について
ブルーベリーの品種は大きく分けると、以下の3種類に分かれます。
- ノーザンハイブッシュ系
- サザンハイブッシュ系
- ラビットアイ系
それぞれの品種には、以下のような特徴があります。
【ノーザンハイブッシュ系】
適地:北海道南部以南〜中部地方
収穫時期:6月〜7月
アメリカ北東部を中心に分布する野生種を改良したもので、根が浅く広がるため高温や乾燥に弱い半面、冬の低温には強く、関東以北から東北地方に適していますが、北海道南部以南~中部地方まで栽培できます。
【サザンハイブッシュ系】
適地:東北南部〜沖縄
収穫時期:5月〜6月
ノーザンハイブッシュ系を改良した暖地向きの品種です。果実の性質はハイブッシュ系ですが、栽培地はラビットアイ系と同じか、より温暖な地域に適しています。東北南部~沖縄で栽培可能です。
【ラビットアイ系】
適地:関東以西(高冷地を除く)
収穫時期:7月〜8月
栽培適地は関東以南で、砂質土から粘質土まで、土壌適応性が広く、生育はノーザンハイブッシュ系およびサザンハイブッシュ系より盛んで収穫量も多いです。
ブルーベリーの品種を1種類だけ栽培したらどうなるか?
ブルーベリーの品種を1種類だけに絞って栽培すると、収穫が非常に大変になります。
例えば、ノーザンハイブッシュ系のチャンドラーだけを500本栽培するとします。
チャンドラーは6月下旬頃に実をつけるのですが、同時期に500本の実が一度に結実したらとても一人では収穫できません。
人を雇えばできますが、人件費で収益性は大幅に悪化します。
また、一度に収穫しても、販路によっては全てを売るのも困難な場合も多いでしょう。
ブルーベリーで収入を得るなら品種を分けて栽培しましょう
ブルーベリーの栽培で収入を得ようとするなら、多品種を栽培するのが良いでしょう。
1種類だけだと半月程度で収穫期は終わってしまいますが、多品種を栽培することで最大4ヶ月程度収穫することができます。
収穫期を分散することで、少人数でも収穫が可能になるので、無理なく作業できるようになります。
また、一度に販売しなくても良くなるので、売れ残ったりするすることも少なくなるでしょう。
まとめ
どのくらいの種類を栽培すれば良いかは、ブルーベリー農園の規模や他の仕事の有無等によって違ってくるので、ご自分の状況に合わせて判断すれば良いでしょう。
ブルーベリーは一度植えてしまうと、後から植え替えするのは費用も負担も大きいので、植える時に戦略を練って植えるようにしましょう。
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