ブルーベリーが枯れる原因と対策

育て方

ブルーベリーは、比較的病害虫に強く、初心者にも育てやすい人気のある果樹です。しかし、栽培を始めてみると、思わぬ原因で枯れてしまうことがあります。この記事では、ブルーベリーが枯れる主な原因と、それぞれの対策について詳しく解説していきます。

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ブルーベリーは、酸性土壌を好む植物です。

通常の作物がpH6前後を好むのに対して、ブルーベリーはハイブッシュ系でpH4.3〜pH4.8、ラビットアイ系でpH4.3〜pH5.5となります。

土壌のpHが高くなりすぎる(アルカリ性に傾く)と、根に共生している菌が活動できなくなり、栄養を吸収できなくなります。

【対策】

・市販のピートモスを土に混ぜ込むことで、土壌の酸性度を高める。

・ピートモスだけでも効果はあるが、鹿沼土や腐葉土を混ぜ込むと更に効果的。

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土壌の養分不足は、長年同じ場所でブルーベリーを育てている場合によく起こります。土壌の養分が不足すると、ブルーベリーは必要な栄養素を十分に吸収できなくなり、枯れてしまう可能性があります。

また、肥料のやり方が間違っていることも、栄養不足の原因となります。肥料の種類や量を間違えると、ブルーベリーが栄養過多になったり、根焼けを起こしたりして、枯れてしまう可能性があります。

【対策】

・最初に植え付ける時には、必ず肥料を与える。(元肥)

・肥料は時間の経過で切れるので、できるだけ毎年追肥を行う。時期の目安は5月〜6月。

・ブルーベリーの肥料として一般的なのは、油粕です。

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ブルーベリーは、いくつかの病害虫の被害を受けやすい植物です。特に、立枯れ病うどんこ病コガネムシアブラムシなどの被害が深刻です。これらの病害虫は、葉や枝を枯らしたり、果実を傷つけたりして、生育を阻害します。

【対策】

  • 適切な剪定で風通しを良くし、病害虫の発生を防ぐ。
  • 病害虫を見つけたら、すぐに駆除する。
  • 被害が深刻であれば、農薬散布を検討する。
  • 肥料は与えすぎると害虫が発生しやすくなるので、適度に与えるようにする。

ブルーベリーの根は浅く、下に15cm程度しか伸びず横に広がる性質があるため、乾燥に弱い性質を持っています。

【対策】

  • 土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷり与える。
  • 夏場は朝晩2回、冬場は1週間に1回程度を目安に水やりをする。(特に成長初期)
  • 露地栽培の場合、鉢植えほど水やりは必要ないが、成木に成長するまでの段階では同程度の水やりが必要。
  • 表面だけでなく、土の中心まで水が染み渡るようにゆっくりと水を与える。

水を与えすぎると、土壌内の酸素が不足し、根腐れを起こすことがあります。根腐れすると、根から水分や養分を吸収できなくなり、枯れてしまう可能性があります。

【対策】

  • 水はけの良い土壌で育てる。
  • 鉢植えの場合は、鉢底石を十分に敷いて水はけを良くする。
  • 鉢植えの場合は、受け皿に溜まった水は必ず捨てる。

ブルーベリーは、比較的日当たりが悪くても生育に問題ありませんが、極端に日当たりが悪い場所で育てると光合成が十分に行われず、弱って枯れてしまうことがあります。

【対策】

  • 遮光率36%程度でも生育に問題ないというデータもあるので、午前中の5時間程度、直射日光が当たる場所で育てる。
  • 日当たりが悪い場合は、植物育成ライトなどを活用する。

ブルーベリーは、適した時期に植え付けないと枯れてしまうことがあります。

【対策】

  • 植え付け適期である4月~5月または9月~10月に植え付ける。
  • 冬に植え付ける場合は、室内で鉢植えにする。

ブルーベリーは、適切な管理をすれば、何年も元気に育てることができます。今回ご紹介した原因と対策を参考に、上手に栽培を楽しんでください。

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