ブルーベリーの花はたくさん咲いたのに、その後実が成らないことがあります。
今回は、ブルーベリーの実が成らない原因と対策をご紹介します。
受粉不足
ブルーベリーは受粉によって実を結ぶため、受粉が十分に行われないと実が付きにくくなります。受粉不足の原因としては、以下のような点が挙げられます。
単独栽培
ブルーベリーは自家不結実性を持つ品種が多いです。そのため、1本だけでは受粉が十分に行われず、実が付きにくいのです。受粉を促進するためには、2本以上の異なる品種を隣同士に植える必要があります。
授粉昆虫の不足
ミツバチなどの授粉昆虫がいない場合も、受粉が不足する原因となります。開花時期にミツバチなどの昆虫が活発に活動できるよう、周辺に蜜源となる花を植えるのも効果的です。
天候不良
開花時期に雨が降ったり、風が強かったりすると、受粉が妨げられることがあります。防虫ネットなどを利用して、天候の影響を受けないように対策しましょう。
【対策】
日当たり
ブルーベリーは、比較的日当たりの悪い場所でも育てることができ、遮光率36%程度でも十分に育つというデータもあります。しかし、あまりにも日当たりが悪いと、光合成が十分に行われず、花芽の形成や果実の発育に影響が出ます。ブルーベリーを育てる場所は、最低でも半日以上日光が当たる場所を選びましょう。
【対策】
土壌
ブルーベリーは酸性の土壌を好みます。土壌のpHが7以上になると、根腐れや葉焼けなどの原因となることがあります。ブルーベリー用の培養土を使用するか、ピートモスや硫黄などを混ぜて、土壌の酸度を調整しましょう。
【対策】
水やり
ブルーベリーは乾燥に弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、水を与えすぎると根腐れを起こす原因となるので注意が必要です。鉢植えの場合は、鉢底から水が出てくるまでたっぷり与え、その後は土の表面が乾くまで水やりを控えます。
【対策】
肥料
ブルーベリーは肥料切れにも弱いため、定期的に肥料を与える必要があります。春と秋に、ブルーベリー用の肥料を与えましょう。ただし、肥料の与えすぎは根に障害が出る可能性があるので、適量を与えるようにしましょう。
【対策】
剪定
ブルーベリーは剪定によって樹形を整え、風通しを良くすることができます。剪定は、落葉期である12月から2月頃に行います。剪定方法としては、徒長枝や枯れ枝を切り落とし、込み合った枝を間引くのが基本です。
【対策】
病害虫
ブルーベリーは、うどん粉病や葉枯れ病などの病気や、アブラムシやハダニなどの害虫の被害を受けることがあります。病害虫が発生した場合は、早めに適切な薬剤で防除しましょう。
【対策】
その他
上記以外にも、ブルーベリーが実らない原因としては、以下のような点が挙げられます。
- 植え付け時期 : 適切な時期に植え付けないと、根付かず、実が付きにくいことがあります。
- 樹齢 : ブルーベリーは、ある程度樹齢を重ねないと実を付け始めない品種もあります。
まとめ
ブルーベリーが実らない原因は、さまざまです。原因を特定し、適切な対策を講じることで、ブルーベリーの収穫量をアップさせることができます。
今回紹介した内容を参考に、ぜひブルーベリー栽培を楽しんでください。
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